「ジュリアン有生の徒然なるページ」

第9回  ビンラディン氏とオマル師

 今、テレビをつけると盛んに登場するこの2人の名前。ビンラディン氏は何度かビデオで登場したが、オマル師はいつも同じ映像ばかりだ。
 ジュリアンは先日、ビンラディン氏がどうやら魚座らしいとの情報を掴んだ。そして今朝、ワイドショーで「我々(アルカイダ)を匿ってくれる組織や国家ならどこでもいいのだ。タリバンでなくてもいいのだ」とビンラディン氏が言ったというコメントを聞いて、それが本当ならやはり彼は魚座に違いないと思った。日頃やさしく、同情心にあふれている魚座だが、見切ったときの捨てっぷりには、驚かされる。(ちなみに芸能人では、尽くしまくって最後には自分の方からあっさりとチューブの前田を捨てた飯島直子が魚座だ)
これに対して、オマル師の方はタリバン政権崩壊の危機に至ってもビンラディン氏を差し出そうとはしない。この義理堅さ、決してテレビなどに出ようとしない態度、そして未だ最後まで闘うという粘り強さ、「北部同盟や他民族と共に構成される政権に参加するくらいなら死ぬ!」とまで言い切るプライドの高さ、ジュリアンはオマル師はさそり座ではあるまいか、と推測している。
 そして、ビンラディン氏の月はかに座(らしいの)だ。かに座の月は、自分からは攻撃はしないが、自分サイドの人間を他者が攻撃すると何としてもその攻撃から守ろうとするので、彼の月がかに座というのも頷ける。彼は、仕掛けた(自分達を不幸にした)のはソ連でありアメリカである。自分達は「聖戦」をしているのだ、と言っているからだ。他民族より自国の民族を思う気持ちは本物だと思うが、突き詰めると、実は家族こそが彼にとって一番大切なものであるはずだ。先日、ビンラディン氏の息子達とやらがビデオで流されていたが、秘密主義の代表選手(魚座・さそり座)で、家族が一番大事な人が、そう簡単に息子達を世界にお披露目するだろうか・・・本当にホントの息子達だったのかどうかかなり疑わしく思える。
 一方オマル師は私が推測するにビンラディン氏より男っぽい気性のような気がする(魚座もかに座も女性星座だ)ので、もし太陽星座が本当にさそり座(女性星座)だったとすると、月は男性星座のように思う。戦争好きでリーダーシップを握りたい星座と言えば牡羊座ではあるまいか。
 この二人の太陽と月の星座を推測したからといって、別にどうってことないのだが、何となくエリートで魚座のビンラディン氏が、学もお金もないオマル師やタリバンを本当の所はどう思いながら匿ってもらっているのだろう?なんて考えてしまう。魚座は二面性を有した星座だからだ。
 ジュリアンは中東こそ『俵百表』の精神で、学ぶ事が必要な民族達だと思う。学ぶ事で人は宗教に対する考え方も変わるのだ。同じ宗教を信仰しても信仰の仕方が変わるのだ。野蛮な事は出来なくなり、頭を使うようになるのだ。
 昔、日本にも『永山則夫』という連続殺人を犯した男がいた。極貧の中で育った彼は、ろくに学校も行けず人生に行き詰まり連続殺人を犯してしまった。彼が、殺人はいけない事だと理解したのは獄中だった。警察官との接触の中で学んだのだ。先日わが子を夫と共に虐待して殺害し、川に捨てた女がいた。この女も自らが虐待を受けて育ち、虐待と躾の区別がつかなかったという。警察官に教えられ、逮捕後自分のした行為は虐待だったのだと理解し後悔したらしい。
 生々しい、目を覆いたくなるような映像が連日中東から流されているが、ジュリアンは一日も早くアフガンにも最低限の人間らしい生活レベルと教育システムが整うよう祈ってやまない今日この頃である。


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