ジュリアン有生の「徒然なるページ」

7月12日

 

第38回 愛は二人で100パーセント

 

恋愛・結婚は占い師にとって避けては通れないテーマだ。それだけ恋愛・結婚は誰にとっても重要で、その人の心を占領し、人生を大きく変化させる可能性のあるテーマである、という事だろう。仕事一辺倒に見える人だって、心の中では愛に飢えている人は結構多いだろうし、いやいや、一見そのように見える人ほど愛に飢えている、愛を欲している人であったりするものだ。

「愛し方」、そんなのってあるのだろうか。ジュリアンの答えは「ある」である。しかし、どんな風に誰かが誰かを愛そうとそれは自由ではないのか。そう、自由なのである。

が、しかし、幸せになれる愛し方とそうでない愛し方があることも事実である。誰かを愛し、その人の事で心も頭もいっぱいになり、悩み苦しんでいる人は多い。ジュリアンのように占い師をしていると、恋愛・結婚に関するお話は毎日のようにお聞きしている。そして、はっきり言って恋愛・結婚をテーマに鑑定を申し込んでこられるほとんどの方のお悩みが、愛しすぎている事が原因になっている、と思う。

結論から言うと、愛は二人合わせて100パーセントだと、愛しすぎる傾向のある人は自分の心に刻み付けていただきたい。自分が100パーセント「誰か」を愛してしまうと、もう「その誰か」からは愛を返してもらえるスペースがないのだ。「こんなに愛しているのに、ちっとも振り向いてもらえない・・・」その原因は、あなたが「愛のスペース」を空けていないからなのです。往々にして、愛しすぎる人はこの事にまったく気付いていない事が多い。例え99対1であったとしても、相手の人が自分に愛を与えてくれるスペースを自分が作っておかないと、愛は成就しないものなのです。

もっとわかりやすく言うと、愛を成就させるには、グラスに水を注ぐ状態をイメージしていただきたい。自分がグラスに100パーセント、そう、もう表面張力ギリギリまで水(=愛情)を注いでしまうと、もう他には誰の水(=愛情)もそのグラスには入れられないでしょう?肝心の自分が愛する人の愛情さえもそのグラスには入る事が出来ないのです。そんな状態にしてはいけないと言う事なのです。男女2人の愛情関係が成就するには、わずかでも相手に水(=愛情)を入れてもらえるだけの容積を残しておかないと成立は難しいでしょう。

そして、めでたく双方から水を注ぐ事が出来たとき、二人でそのグラスを洗面器サイズにし、お風呂の湯船サイズにし、そして、月日を重ね、果ては太平洋サイズへと作り上げてゆくものなのです。

これから先、恋愛成就、結婚を望まれる方、これまでの自分の恋愛傾向を振り返って、自分が「愛しすぎる人」であったかどうか、自己分析されてみてはいかがでしょうか?次のチャンスが訪れるその前に・・・



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